アシストキャップをつけると精密なエイムがしやすくなる理由を京大卒が説明します

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で、キャップをつけてエイムを改善したという話をしましたが、キャップをつけるとなぜエイムが良くなるのかということについては説明していませんでした。改めて説明しておこうと思います。

アシストキャップをつけるとエイムが良くなる理由

FPSにおいて敵というのは、常に止まっているわけではなく、弾を避けるためにちょこちょこと動いています。そのちょこちょこと動く敵に対して、スティックで微調整することでエイムを合わせます。

エイムを合わせる時に必要なスティック操作というのは2つあります。

  1. 左スティックでキャラクターを移動することでエイムを合わせる
  2. 右スティックで視点を移動することによってエイムを合わせる

このどちらも重要です。エイムというと、エイムゲームの要領で2だけが注目されがちですが、1も実は重要で、というかむしろ1の方が重要だったりします。これはPCでも同じです。

それはともかく、いずれの場合もスティックを出来るだけ精密に動かしたいという要求があります。

コンソール版のFPSにおいて、ゲームに対して伝わる移動量というのは、スティックを倒した角度で決まります。実際には、

  1. デッドゾーン
  2. デュアルモード

など色々と途中の計算が入るのでややこしいのですが、スティックを大きく倒せば大きく動くということには変わりありません。

小さな穴に糸を通すのは難しいですが、穴が大きくなれば簡単ですよね。野球でボールが160キロで投げられても打てるわけがありませんが、80キロならば打てそうです。このような効果を実現しようとするのが、アシストキャップです。

この図では、Aというのがアシストキャップをつけた状態で、「疑似的に」スティックが伸びています。Bというのはつけていない状態です。この図ではAとBの長さは2倍程度ですが、つけるキャップの種類によっては、3倍くらいになったりするものもあります。

みなさんは、スティックを動かす時に指を横に動かします。それによって、スティックは傾きます。ここで、スティックを動かす距離を同じとした場合、AとBの角度が違うことがわかります。Aの方がスティックが長い分だけ、傾きが小さいです。これが、アシストキャップをつけるとエイムがしやすくなる仕組みです。

そんなことしなくても、センシを下げればいいじゃん!という人がいるかもしれませんが、センシを下げずにアシストキャップをつけた方が強いのです。これについては別の記事で話そうと思います。

アシストキャップのデメリット

一応、アシストキャップをつけることのデメリットについても触れておきます。これは、上に述べたことの逆になりますが、同じ傾きを得るために、指の移動距離が大きくなってしまうことです。

これは、高いスティックをつけている場合に特に影響があります。プレイして指がどんどん疲れてきます。

日本人の標準的な手の大きさをしている私が一番しっくりきたのは

です。一番バランスの良いアシストキャップだと思います。見た目もかっこいいです。