暑くなってきて、ゲームをしていると汗ばむようになってきた。これがFPSの本場スウェーデンだったら、こんなことにはならなくて年中肌がすべすべでいられるのだろうけど、日本に住んでいる限りはそうもいかない。プレイしていると興奮もあってか、手や腕が多少汗ばむ。
腕が汗ばむと、特に肘エイム・腕エイムをする人は顕著だろうけど、マウスパッドと前腕の摩擦が大きくて、エイムに影響する。だから最近では、アームカバーというのを使ってプレイしている人もいる。これは、競技エイマーで流行っていることだけど、OWのプレイヤーにも少しは見られる。
おれが手首エイムを中心にプレイしたいのはこれが理由でもある。前腕を動かしてプレイすると、日本に住んでいる限りは一年を通して一貫性のあるエイムをすることが不可能になるからだ。しかし、実際には手首エイムをしていても前腕はある程度使うし、汗の影響は無視出来ない場合がある。
過去に、ローセンシだけが一貫性に寄与するわけではないという話をした。他に筋疲労とか様々な要因があるから、ハイセンシにして、精度の良い手首と指だけを使うことによって一貫性を高めるという道もあるんじゃないかという話。興味があったら読んでください。
ローセンシだけがエイムの一貫性に貢献するわけではない説 - GAAブログ
おれはこの前のブログでHyper XのFury Sというマウスパッドにブチキレて決別し、
【商品レビュー】Hyper X Fury Sの良い点・悪い点 - GAAブログ
またArtisanのマウスパッドに戻ってくることに決めた。以前にArtisanのマウスパッドは二度と使わんと言ってたのだが、ここのところ色々とメジャーなマウスパッドを使い倒してみて、やはりArtisanしか信用出来る布マウスパッドはないという考えに戻りつつある。Artisanは国産ということもあってか、海外のものよりは汗にも強い印象がある。
ここからが本題。
Artisanのマウスパッドは確かに良いのだが、マウスパッドの種類や硬さにバリエーションがありすぎて、彼ら自身何が最善なのかよく分かっていないという批判をした。
【商品レビュー】おれがArtisanマウスパッドを二度と買わない理由 - GAAブログ
これがArtisanのマウスパッドは二度と使わんと主張した理由なのだが、この記事では一旦頭を冷やし、Artisan零という人気モデルを硬さ3種類全部買ってしまったおれが、もしその3種類の中から1つ選ぶならばどれが良いかという話をする。マウスパッドはArtisanのものであれば一枚4000円程度はするし、社会人ならばともかく大学生でもポンポン買うのは辛いと思う。そのため、マウスパッドを20枚は買ってしまったおれが、無駄な買い物をしないようにアドバイス出来ればと思う。さっそく3枚のマウスパッドを見比べてみよう。
左からxsoft, soft, midである。見分けがついたらあなたはArtisanプロだ。意外に、エッジのふっくら感で見分けがつくかも知れない。
結論を言うと、softがいい。
midは相当硬い。これを使うのであれば、もはやハードマウスパッドを使った方がいいのではないかとすら思う。硬いのでトラッキングはきれいになるが、マウスが止まらず吹っ飛ぶ現象が起こる。ローセンシならばいいかも知れないけど、布マウスパッドの止まりがないと無理ですという人には適さない。
xsoftはふかふかすぎる。Artisanの主張としては、xsoftはQck Heavyなど伝統的なマウスパッドの上位互換ということなのだが、Qck Heavyの表面は結構硬い。xsoftはふかふかすぎて、マウスがいちいち引っかかるという感覚がある。上位互換とかいう同じ路線にあるものではなく、全く別のものだと思った方がいい。汗に強いが死ぬほど止まるマウスパッドをご希望の場合はこちらの方がいい。
一般には、softを買うのがいいと思う。softは、メジャーメーカーの滑る系マウスパッドレベルには滑る。その上で十分に止まる。しかも汗には強い。どちらかというと、メジャーメーカーの上位互換といえるのはsoftではないかと思う。たぶんsoftを買えば、ほとんどの人は満足する。実際に、CSGOやOWのプレイヤーでArtisanのマウスパッドを使ってる人はちょこちょこいるのだが、零以外の疾風や紫電なども含めて、多いのはsoftで、次はxsoftである。
現実的には、Artisanのマウスパッドが他のマウスパッドに比べて圧倒的に良いということはあり得ない(もしそうであれば現状でも世界を席巻してるはずです)わけだから、「他のマウスパッドよりちょっと良いかも」と思った時点で満足してしまっていい。おそらくそれ以上買っても、それ以上の満足は得られないだろう。零softならば、おそらく9割くらいの人は満足出来る。それで満足出来ないならば、次を考えればいいだけだ。ちょっと良いを狙うためだけに、いきなり極端なマウスパッドを買う必要はない。