EROC式エイム練習法に対しておれの考えを話す

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EROCさんという人がエイム練習法を紹介していた。

詳細欄に書いてあるとおり、発想自体は、楽器練習において遅いテンポで練習してから実際のテンポに上げていくのに倣ったということだけど、

  • CSGOは弾が散ったり、まっすぐ飛ばなかったりすることがあるから、真に正確でなくても当たってしまうことがあるためフィードバックの純度が低い。だから、早くやっても当たってしまうという結果よりは、より正確性を重視した練習は効果がある
  • (この動画では横移動はやっていないけど)CSGOは横移動からのストッピングも考慮してエイムする必要があるため、その移動距離の感覚を正確に学習するためにも低速でやることは効果がある

という言い方が出来ると思った。

実際には早い速度でやるものを、ゆっくり行うというのは他のスポーツでも行われているし、英語学習法にも「精読」なり「精聴」という方法がある。

英語リスニングに関する精聴を取り上げてさらに話を深める。

精聴も多聴もどっちもダメ。それだけだとリスニングは伸ばせない。 | ENGLISH JOURNY

精聴は正確にいうと、遅くして聴くというよりは、確実に理解することを目的としたものなのだが、EROC式と根本的には同じだと思う。実際に、ふつうの英語より遅くして聴くという学習法もあるし、第二外国語学習者用のラジオではふつうより遅く話している類のものもある。従って、速度を遅くして精度を高くするということ自体が、速度が早くなった時に対応することの練習になるというのは、英語学習では少なくとも認められているといえる。スポーツでは、例えば陸上のドリルなんかはこの類で、ゆっくりとした動きの中で地面に足を付く感覚を学んだりする目的がある。

次に話を拡げてみたい。

逆に、速度を上げたらどうかと考えた。aimbotzでは難しいかも知れないが、エイムゲームならば恐ろしく早い速度で現れる的を狙う練習をすることが出来る。実際にScreaMがこのような練習法を取り入れてる動画がある。

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他のアイデアとしては、例えば、ゆっくり動かすのであればマウスや手に負荷をかけたらどうなるか。実際の重さより1グラムでも2グラムでも重く出来たら、それだけでも刺激が新鮮になるため、トレーニングとして効率が良いと思う。勉強でも筋トレでも同じだが、刺激は常に新鮮である方がよい。

最後に、センシを固定させることに対してのコメントだが、ゆっくりやってそのセンシに馴染むことが目的なのだとしたらそれがベストだとは思ったが、頭打ちになるのも早そうなので、やはり定期的にセンシは変えた方が良いと思う。センシを定期的に変更するというのは競技エイマーでもやってる人がいるみたいだし、筋トレでは、負荷を定期的に変える(上げるばかりでなく下げたりもする)というのは広く受け入れられている考え方なので、エイムでも同じことが言えると思う。その中で、ゆっくりやって馴染ませるというフェイズがあった方が良いという話なのだと考える方が、おれの考えには沿っているとは思った。