プロの試合を見ていて、「あー何で今の外すのー?」とか思うことありますよね。プロのレベルの高さは、はっきり言って私たち一般プレイヤーにはよくわかりません。
ただ想像として、ボクシングなどを例に出すと、トップレベルの選手はより下位のプロ選手とやれば、相手が本当に何も出来ないくらいワンサイドに試合を進めることが出来ますが、トップ同士で当たると、ほとんど攻撃をしなかったりクリンチだらけになったりすることもあります。これは、お互いにほとんどスキがない中で戦っているからだと考えられます。甘えた攻撃をすれば確実にカウンターでやられてしまうということです。
CSGOのプロもおそらく、お互いに撃ち合いが猛烈に強いことがわかっていて、甘えたピークをすれば確実に殺されるとわかっている中で撃たないといけないから、時にはガバってしまうのだと思います。
プロプレイヤーと一般プレイヤーにどれほど差があるのか、一番大きな差は一体何なのかということを説明した動画があったので紹介します。
www.youtube.comここでは3人の人物が登場します。
- Kugo: Nova1のプレイヤーです
- Trill: Global Eliteのプレイヤーです
- ropz: Mechanically GiftedなCSGOプレイヤーです
Aim Course 2
結果
- Kugo: 1分18秒
- Trill: 59秒 (その時点で全体2位の好成績)
- ropz: 47秒 (ダントツ)
ここでは、Kugoと他の2人の差について述べられています。
KugoはデフォルトのAKを使い続けていますが、TrillとropzはSGとTec9を使っています。
このマップでは、的が遠距離にあるケースが多いのでアサルトはスコープのあるSGを選択しているというのと、階段を登る時には走り撃ちをしないとタイムが出ないため、走り撃ちでも精度の出るTec9を使うのが正解ということです。
ここでは、Nova1とGEでは「ゲーム理解」に差があるということが言われています。Kugoは、どうやったらタイムが出せるか考えずに使い慣れた武器をただ使っているだけですが、GEプレイヤーはタイムを出すために必要な武器を選択して、それを使い分けています。
Aim React
リフレックスのようなマップで、的が出たらすぐに撃つというものです。
結果
- Kugo: 53pt
- Trill: 56pt
- ropz: 69pt
・・・。
ここで言われている点は2点あります。
1つ目は戦略面。このマップでは的から少し離れてフリックする距離を短くすることがタイムを出すためには必要です。またしてもKugoはこれが理解出来ず、壁に近いデフォルトのポジションのままプレイしてしまいました。
2つ目は、正しい戦略を選択したTrillとropzの間にも大きな差が生まれたということ。ropzは見た目から桁違いのスピードで的を撃ち続けていきます。これは、TrillのスコアがKugoに近いことから、KugoがうまいかあるいはTrillが下手かですが、動画ではマイルドにmixtureという表現をされています。
また、この記録の差は反応速度の差によるものであり、反応速度は遺伝子が強く出るものでトレーニングにより10-20%程度しか向上しないから、KugoやTrillがいかに努力してもプロにはなれないという残酷な結論を導いています。
デスマッチ
ここでは別々のデスマッチをしているので対等に比較出来る結果はありませんが、
Trillとropzの違いについて述べられています。
ropzは常にクロスヘアを頭の位置に置き、ほとんどの可能なフラグをすべてモノにしている。Trillもクロスヘアの位置はropzと変わらず、一見するとプロのように見えるが、撃ち損じが時々ある。これがプロとふつうのGEとの差なのだと述べられています。つまり、プロとアマの差はConsistencyにあるのだと言っています。
これはOWなど他のゲームでも同じで、プロレベルのプレイヤーはクリアリングをするにしても無駄な動きが少ないこともあり、センシを下げることが出来ます。コンシューマからPCに移行する時の大抵のモチベーションは多くの場合、早く振り向きたいですが、マウスによるエイムの醍醐味は早く振り向くことではなく、あくまでもセンシを下げた上で安定して合格点のエイムをし続けられることだということです。
動画では、Consistencyの話に続いて、プロレベルになると、ropzほどではないにしろみんなメカニカルは十分に振り切ってしまっているため、チームプレイ・メンタルゲーム・戦略ゲームの要素が強くなっていくと述べられています。