FPSはeスポーツはなれない。民度が低すぎるから

FPSをはじめた頃にいわれたこと

どん

どん!

どん!!

どん!!!

私がFPSをはじめたばかりの頃、下手だったことは認めます。

エイムも立ち回りも今から比べても下手で、ゴッドエイムあきらという芸名が 気に障る人がいるだろうというのもわかります。

しかしそれと、「ガイジ」(障害者の意味)呼ばわりされることとは別問題です。 私へのリスペクトを欠いたマウンティングをされることも存外です。

ゴッドエイムあきらという芸名をつけてるんだから その代償としてネットで叩かれることは受け入れるべきと考える人もいたようですが、 一般社会の常識からすると、全員狂人です。 人がどんな芸名をつけようが自由ですからね。

これがFPSコミュニティの民度です

私に対してだけではなく、 このように人を「ガイジ」などと呼ぶ誹謗中傷以外なにものでもない 言動は、FPSコミュニティの日常です。 相手を煽るために中指を付き立てたり、死体撃ちをしたりというのは単なる表現の一種ですが、 相手をガイジと呼ぶのは一般社会のルールとしてアウトです。

死体撃ちはしても良い

この民度の低さを、コミュニティが若いからと片付けようとする大人は多いです。

FPSコミュニティは若いです。 その代表的なタイトルである CSGOのプロ選手の平均は20代前半くらいで、20代中盤ではベテラン寄りで、 30代になると一部のエリート以外は引退します。

若いから、口が悪いのはしょうがない、彼らは「ガイジ」という言葉に対して そこまで悪い感覚を持っていないなど言い訳をします。 しかし、受け取り側がその感覚を共有していない可能性をどう否定しますか? また、FPSコミュニティを広げていくことに対して、 それがどれほどネガティブな影響を与えるか、考えていますか?

若いということを言い訳にして、 きちんと若者を教育していかないといけない立場の人間がその責任を 放棄しているというのも、FPSコミュニティの民度の低さの一部と言えます。

こんなものはスポーツにはなりえない

eスポーツという言葉が流行っています。 これに対して、スポーツとeスポーツは違うのだから、 同じような民度を求める方が間違っていると主張する大人がいます。

しかし、私はそうではないと思います。 例えば、サッカーもテニスもラグビーも、どれも全く異なるスポーツですが、 どの競技もコミュニティは、一定の民度を兼ね備えています。 少なくとも、下手な人に対して障害者と言う人はいないでしょう。 知能スポーツでも、「彼は将棋が下手だが、知的障害者か?」という人はいないと思います。 少なくとも、FPSほど一般的ではないです。

eスポーツもやってる人は違えども、 結局、これらの中に入って行かなければならないのです。 サッカーとテニスの違いは、テニスとFPSの違いと同等ということです。 どんなに悔しい負け方をしても最後には勝者から歩み寄って握手だけは交わすという光景が CSGOの大会では見られますが、大変、尊いことです。

私は、コミュニティの民度こそが、日本でFPSがeスポーツとして発展しない最大の要因だと考えています。 なぜならば、日本というのは何にするにしても礼儀を重んじる国だからです。 私がお金を持っていたら、こんな黒いものには投資しないだろうなと思います。 あなたが親でも、こんなコミュニティと知っていたら自分の子供にFPSを習い事としてさせようとは思わないでしょう。 仮に、FPSが有名になれば年収1億円になれる夢のあるものと知っていてもです。

eスポーツとして発展しないというのは 間接的ではありますが、配信が伸びないからというのもあります。 もしあなたがFPSの配信をしていて、毎回心無い視聴者からガイジ呼ばわりされていたら、 うんざりして、配信をやめてしまうでしょう。 こうしてやめていった配信者は大勢います。 その中には、私も含まれます。

コミュニティの民度というのは、思っている以上に重要で、 そして短時間では変わらないから、 若いから、eスポーツはスポーツではないからといって責任を放棄するような大人は 意識を改める必要があります。

これから5年くらいかけて、 日本のFPSコミュニティから他人をガイジ呼ばわりする人が 消えればよいなと思います。