Avenger Reflexは、PS4コントローラにつけて、本来ならば親指で押す4つのボタンを他の指で操作出来るようにするためのギミック。
それの何が良いかというと、AIMのために操作する右スティックから指を離さなくて良くなるため、隙が減る。右スティックから指を離して何かボタンを押して、戻ってくるとなると、本気で指を動かしてもおそらく0.2秒くらいはかかるし、実際には右スティックに親指を置いてから照準を合わせにいくので0.5秒くらいは隙が生まれるのではないかと思っている。
この隙をなくすための工夫がクロウグリップ(モンハン持ち)であって、おれも少し試してみたのだがグリップが甘くなることでAIMが甘くなる傾向があり微妙と判断してやめた。
しかしなんとかして通常の持ち方をしながらクロウグリップの効果を得たいというプレイヤーの願いを叶えるためにAvenger Reflexは開発された。FPSの世界では結構人気があり、7000円も払うことになった。それで少しでも有利になれるのなら7000円くらいは払ってやるさと覚悟を決めてポチった。
使ってみてすぐに、ふつうにグリップをつけた場合と比較して
- R1が押しにくい
- ゴムのグリップよりはグリップが悪い (デフォよりは遥かによいが)
というデメリットがわかった。そのため、射撃はR2にすることになった。やってみると大きな問題はないが、R1射撃の方がAIMが安定する気がする(特に振り向きでぴたっと合わせる時)。しかし追いAIMはきちんと出来ているので、振り向きぴたAIMも慣れの問題かもしれない。
あと、裏側につけるやつはつけないことにした。これはネットでも評判が悪いから最初から期待してなかったが、やっぱりゴミだった。
ボタンも、本当に役立つのは□(リロード)と△(アビリティ2。回復や援護など)だけで、◯は誤動作をするので外したし、☓は一応残しているが使っていない。だから、□と△で指を離さなくなったことで何が有利になったかを語る。
結論を言うと、トレーサー以外のキャラクターでは操作がかなりスムーズになったと感じる。
ザリアを例にとると、相手を追いかけるシーンが多いためそこでスムーズにリロードが出来るのは有利なのと(リロード忘れもなくなる)、味方にバリアをつける操作が右スティックから手を離さずに出来るのがすごく有利だ。味方にバリアをつけるときは味方にAIMしなければいけないため、アナのように味方を撃つような操作になるのだが、これで右スティックから一度指が離れることは致命的だ。バリアをつけたくなるキャラクターはちょこまか動くことが多いため、味方にバリアをうまくつけられる確率が上がった。
ソルジャー76を例にとると、△ではバイオテックフィールドを張るのだが、これを張る時は味方を回復させる時(前線に置く)か相手と撃ち合う時で、後者では特に有利になった。一度親指を離してボタンを押すと0.5秒隙が生まれるとすると、撃ち負ける確率がかなり高くなる。あと、撃つのに夢中になってバイオテックフィールドを張るのを忘れるということもしばしば起こる。Avenger Reflexを使うと戦いの流れの中で滑らかにバイオテックフィールドを張れる。
ラインハルトを例にとると、△では炎を飛ばすのだが、これをAIMしながら出来るのが有利なのはザリアのバリアと同じ理屈。
□については、リロードが頻繁に発生するメイやロードホッグでは効果を実感出来た。
しかし残念なことにおれの大好きなトレーサーではあんまり役に立っていない。まず、トレーサーはあまりリロードしない。マガジンを撃ち切ってしまい、自動リロードとブリンクを被せるというのが基本スタイルになるから、マニュアルでリロードすることがほとんどない。△はリコールになるが、リコール自体の実行が1秒くらいはかかるから、別に右スティックを離しても問題はない。むしろ、トレーサーは振り向きでぴたっとAIMする精度が重要なので、これが少し乱れた分だけトレーサーに関しては扱いにくくなった。もう私に任せてなんて言えない。
まとめると、Avenger Reflexはコントローラより高いが、□と△がスムーズに押せるようになることはオーバーウォッチをプレイする上でかなり有利になる。あまり有利にならないヒーローもいるが、基本的には有利になり、プレイが楽しくなる。